子どものおしっこの回数が多い…『心因性頻尿』かも?

この記事はこんな方に向けて書いています♪

〇子どものおしっこの回数が急に増えて心配

〇寝ている時はおしっこは出ないけど、起きている時に何度もトイレに行きたがる

〇子どもの性格がデリケートな方だと思う

〇最近、子どもを取り巻く環境が大きく変わった

目次
①入学後、急に増えたトイレの回数
②出先だとさらに頻繁に行くトイレ
③泌尿器科で診察を受けて排尿日誌をつける
④いつのまにか治まった頻尿

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入学後、急に増えたトイレの回数

娘が小学校に入学して間もなく、頻繁におしっこに行きたがるようになりました。家ではそうでもなかったのですが、学校では授業中にもトイレに行きたくなり、先生に言って行かせてもらうことが何度もあったようです。もちろん、授業中に行かなくても済むように、休み時間のうちにトイレに行っているにも関わらずです。

でも家ではいつも通りでしたし、娘も学校でよくトイレに行く事を私に話していなかったので、私はそのことを全く知りませんでした。

出先だとさらに頻繁に行くトイレ

私が初めてこのことに気付いたのは、GW初日の前日。

ピアノのレッスン中に先生のお宅で3回もトイレに行ったので、

「おなか痛いの?」

と聞くと、

「ううん、おしっこ。」

と答えたので、疑問に感じながらも、もう病院の受付も終わるような時間だったので、そのまま帰宅しました。

すると、帰ってまたすぐトイレに行く娘。様子を見ていると、一応、おしっこは出ているようでした。そこで娘に、なぜ今日はこんなにもトイレばかり行くのかと尋ねたら、

今日だけではなく、学校では授業中にも行っているという話をしてきたので驚きました。

そんな状況のまま10連休に突入してしまいました。

GW初日は車で長時間の移動の日だったのですが、自宅を出る時にトイレに行ったのにも関わらず、車に乗って10分も経たないうちにトイレに行きたがりました。その時に、思わず私は、

え!また?

と思わず言ってしまいました。でも、あとから知ったのですが、この言葉は逆効果だったようです。

サービスエリアでトイレに行っても、また30分ぐらいでトイレ…

さすがにおかしいと思い、まずは膀胱炎を疑いました。

でも膀胱炎って、私自身がかかったことがあるので分かるのですが、残尿感があったり、排尿時に排尿痛と呼ばれる痛みがあったり、下腹部が痛かったり、血尿が出たりするのですが、娘に聞くと、そのような症状は1つもないということでした。

10連休は、特に外出中に頻繁にトイレに行きたがる様子が目立ったわけですが、逆に、娘がトイレと言わない時がありました。

1つ目は寝ている時。頻尿の症状が出てからというもの、夜中に起きてトイレに行くようなことは一度もありませんでしたし、おねしょのように我慢できずに出てしまうというようなこともなかったです。

もし本当に排尿に何か問題があれば、寝ている時も何かしら異変があると考えていたので、その点は少し安心しました。

2つ目は、何かにとても夢中になっている時。この時ばかりは、トイレのことを忘れているように感じました。

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泌尿器科で診察を受けて排尿日誌をつける

不安な気持ちで過ごした10連休が終わり、まず真っ先に娘を泌尿器科に連れて行きました。検尿をしてもらうと、やはり尿に問題はなく、膀胱炎ではないとのこと。エコーで下腹部あたりも見てもらいましたが、異常は見られませんでした。

先生のお話によると、心因性頻尿の可能性が高いということでした。

娘の場合、入学という彼女を取り巻く環境が大きく変わる出来事があり、その新しい環境に馴染まなければというプレッシャーみたいなものを彼女が感じ、それが頻尿という形で体の異変として現れたのかもしれません。

もともと娘は繊細で真面目な子なのですが、そのようなタイプの子や、緊張しやすく、プレッシャーを感じやすい子が、このような心因性頻尿を引き起こしやすいらしいです。

この時に先生に言われたのが

・トイレに行きたがっても、知らないふりをしておいた方が良いということ。(また行くの?とか、この先にはトイレはないからね、などと子どもが不安になるようなことを言うのは、かえってトイレを意識させてしまうことにもなるし良くないそうです。)

心因性頻尿に似た症状で過活動膀胱の場合も考えられるので、排尿日誌(1日の尿の量と回数)をつけて、子どもの膀胱の大きさが正常か確認する。

排尿日誌とはこのようなものです。

捨ててもいい計量カップを用意し、毎回、娘がトイレに行く時に付き合い計量し、それを3日間ほど記録してみました。昼間の尿量も知りたかったので、学校がお休みの日を選んで実施してみました。

細かいことまで記入しているので実際に記入したページはお見せできませんが、結果、1日の尿量は900㎖前後、飲み物の量は1000㎖前後で、日誌をつけた3日間とも、ほぼ同じ結果になりました。

この日誌をつける頃には、トイレの回数は1番多い日で13回、少ない日で9回で、だいぶ回数も落ち着いてきていたのかもしれません。

1日の尿量的にも問題がなかったようです。

健康な小児の1日の尿量と排尿回数

年齢1日の尿量排尿回数
幼児500~1,000㎖8~12
学童700~1,400㎖7~9

「今日の小児診断指針第3版」門脇氏調べ=医学書院より

いつのまにか治まった頻尿

この日誌を付け終わってから1週間も経たないうちに、気付けば、娘のトイレ回数が自然と元通りになっていました。あんなにも頻繁に行っていたのがウソのようです。

学校ではどうかと尋ねると、授業中にトイレに行くようなこともなくなったと話してくれて、本当にほっとしました。この時、頻尿と思われる症状が始まってから1か月弱ほど経っていたように感じます。

その約1か月、娘の中に、学校の授業中はトイレに行くべきではないという思いや、車での移動中はなかなか思うようにトイレに行けないというプレッシャーがあり、逆にそれがトイレへの思いを強くしてしまい、行きたくなってしまったのかもしれません。子どもがトイレの心配をせずに安心して過ごせるような言葉がけをすることが1番のお薬になると思います。

もし今、同じような症状で悩まれている方がいらっしゃったら、

大丈夫ですよ、じきに治りますよ

と伝えてあげたいです。

ただ、本当に膀胱などの排尿機能などに疾患がないかを確認するためにも、一度、病院は受診された方がいいです。何も体に異常はないと確信できた方が、安心して見守ることができますよね。

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